白い巨人との別名で知られるスペインの強豪レアルマドリード。そんな世界的にも超名門なクラブで圧巻の活躍を見せ続ける若き司令塔がいます。

その名も「ジュード・べリンガム」。

現在、その活躍ぶりから世界中が注目を集めている選手であり、今後サッカー界をもっと盛り上げてくれる存在になっていくと期待されています。

今日は、そんな若き司令塔べリンガム選手のプレースタイルやその凄さ、経歴について徹底的に解説していきます。

ジュード・べリンガム選手のプロフィール

Pinterestより引用
国籍イングランド
生年月日2003年6月29日
身長/体重186cm/75kg
ポジションMF
所属チームレアルマドリード
べリンガム選手のプロフィール

べリンガム選手の経歴

2003年、彼はイングランドのバーミンガムで誕生します。そして2010年、8歳の時に彼のサッカー人生は始まります。

バーミンガム時代

2019年、彼が16歳となる時には早くもトップチームに昇格。その年の8月9日には、EFLカップのポーツマスFC戦でプロデビューを果たします。16歳38日という若さでのプロデビューはクラブ最年少出場記録となりました。8月31日、フットボールリーグのストーク・シティFC戦ではプロ初ゴールを決め、これもまたクラブの最年少得点記録を更新しています。

ドルトムント時代

2020年、期待の若手としてブンデスリーガの強豪ボルシア・ドルトムントに移籍します。移籍後もその活躍は止まることなく、ドルトムント歴代最年少ゴールや月間最優秀若手選手に選ばれたりと、徐々にその名を世界に知らしめていきます。2021年開催のUEFAチャンピオンズリーグでは強豪マンチェスター・シティを相手に得点を奪い、一躍話題の選手となりました。

結局、2022-23シーズンはブンデスリーガで年間最優秀選手を受賞すると共に、バロンドールにもノミネートされ、世界が注目を集める若手となりました。

レアル・マドリード

2023年6月、世界のビッグクラブが注目を集める中、スペインのレアル・マドリードへの移籍が決まります。10代のMFとしては史上最高額の移籍になったそうです。このレアルマドリードの移籍後からは、以前のボランチからもう一つポジションを上げたトップ下での起用が多くなります。その効果もあってか、彼は次々とゴールを量産。ブンデスリーガ時代の記録を上回る15試合で13得点を記録。また、古くからスペインで伝統の一戦とされるクラシコにおいて、2ゴールを決めて逆転勝利に貢献しています。

イングランド代表

2020年、彼が17歳の時には早くもフル代表に召集されます。2021年にはUEFA EURO 2020に出場、2022年にはFIFAワールドカップに出場します。チームは惜しくも準々決勝で敗れてしまいますが、次回のワールドカップに期待がかかる存在となりましたね。

べリンガム選手のポジションは?

ドルトムント時代は主に、ボランチ(CMF)としてプレーするボックストゥボックス型の選手でしたが、レアル・マドリードに移籍後は1つポジションが上がり、トップ下(OMF)での起用が多くなりました。このポジションでの起用が得点量産の大きな要因になっていますね。

べリンガム選手のプレースタイル

Pinterestより引用

では、ここからべリンガム選手のプレースタイルについて解説していきます。彼が一体どんな選手なのか、なぜ活躍し続けることが出来るのか、その秘訣を探っていきましょう。

高い守備能力

得点能力に優れており、最近の活躍を見ているとどうしても攻撃面に目が行きがちですが、彼は守備力も高いミッドフィルダーです。186cm、75kgと体格にも恵まれており、また彼の特徴として手足が非常に長いことが挙げられます。その恵まれた体格、また抜群の読みを活かした守備はチームに安定感をもたらしています。特に手足の長さを十分に発揮したスライディングは、世界トップレベルのディフェンダー達にも負けないレベルだと思います。

中盤に彼のような守備が出来る選手がいると、チームとしては非常に楽な試合運びが出来ますね。また、ボール奪取後のキープ力もあるので、守備から攻撃に繋げられるという点も彼の魅力です。

キレのあるドリブル

彼のドリブルは、これまでに数々のゴールやチャンスを演出してきました。絶対にボールを失いたくないときや、ここで奪われると一気にピンチになるなといった時には、身長186cm、体重75kgの恵まれた体格を活かしてしっかりとボールキープ出来ますし、逆に仕掛けるべき場面では積極的に仕掛けに行きます。スピードやテクニックで抜きに行くのではなく、相手DFの読みや重心を揺さぶり相手の逆を突くといったドリブルを得意としています。

密集地帯をドリブルで打開することも、自分のドリブルに相手を引き付けておいて味方にラストパスといった選択もできます。このドリブルスキルの高さがここまでの結果の要因の1つでもあると思っています。

視野の広さとパス精度

彼の視野の広さと、そこからくる状況判断力は、現代サッカーにおいてトップレベルではないでしょうか?今試合がどんな状況でどこにチャンスが転がっているのか、それを広い視野で捉えて、その都度最適な判断が出来るからこそ、彼がいるだけでチームに安定感が生まれるのでしょう。

もちろんMFですので、他のポジションに比べれば視野の広さや判断力が必要なポジションですが、「今そこまで見ていたのか」とびっくりするようなプレーも多く、多くのMFにとってお手本となるような選手だと思います。

また、視野の広さがあるからこそ、より正確なパスを通すことができます。ロングボールやビルドアップの際のショートパス、味方の特徴を最大限に活かしたラストパスなど、どんなパスでも確実に繋ぐ正確さも彼の特徴です。

決定力

レアル移籍後、この部分が飛躍的な成長を遂げたように感じます。もちろんポジションが1つ前に上がったというのも大きな要因だとは思いますが、彼は本当にMFとは思えない決定力の高さを持っています。ヘディングシュート、ミドルシュート、2列目の裏抜けからのフィニッシュなど、どのシュートをとってもその正確さとキーパーが絶対取れないコースへ打つ技術があります。

ここまで得点が取れる決定力の高いMFもそう多くないので、今後彼がどれだけの得点を見せてくれるのかに期待したいところですね。FWが取る得点とはまた少し違う得点シーンや得点前の動き、連携が見られると思いますので、そういった部分に注目して見てみるのも面白いかもしれませんよ。

彼の凄さについて

Pinterestより引用

彼のプレースタイルの解説で彼がなぜ上手いのか、なぜここまでの結果が残せるのかは少しは理解できたかと思います。ですが、彼が現在世界中から注目され、期待されるのはプレースタイル以外にも理由があります。

それは、若さ勝負強さです。世界を見れば優秀なMFは他にもたくさんいます。チームメイトのモドリッチやマンCのデブライネ、マンUのブルーノ・フェルナンデスなどが挙げられますね。ですが、べリンガム選手は彼らに負けない実力の持ち主でありながら、まだ非常に若いです。そして、ここぞという場面や絶対に得点が欲しい場面で得点を決めることが出来る勝負強さを持っています。

この若さと勝負強さこそが、今後に期待される理由であり、彼の凄さです。これから様々な舞台で経験を積み、更なる成長を遂げることができれば、母国であるイングランドのワールドカップ優勝やバロンドール受賞もみえてくると思っています。

べリンガム選手の世間からの評価と市場価値の推移

世間からの評価

ここ数年の活躍で一気に世界的MFに上り詰めた彼は、世間やサッカーファンからどんな評価を受けているのか?その一部を紹介していきます。

彼は、ブンデスリーガ年間最優秀選手やラ・リーガ月間最優秀選手の受賞(2度)、2022-23シーズンのバロンドールノミネートなど、若くから大きな賞を何度も受賞し、このような結果から世界から注目を集めている選手だということがよくわかります。また、ファンやチームメイト、監督からも評価されており、他チームの選手やファンからは移籍を頼まれたりすることもあるほどに彼は人気で、必要とされている選手みたいですね。

市場価値の推移

年月在籍チーム市場価値
2019年10月バーミンガム250万ユーロ
2020年9月ドルトムント2700万ユーロ
2021年5月ドルトムント5500万ユーロ
2022年6月ドルトムント8000万ユーロ(約126億円)
2023年10月レアルマドリード1億5000万ユーロ
べリンガム選手の市場価値推移

現在の市場価値は、キリアン・エムバぺ、アーリング・ハーランドに次ぐ第3位となっており、若さの点から見ても今後この市場価値がさらに上昇することも考えられます。

べリンガム選手着用のスパイクについて

世界を代表するMFとなり、今後の活躍に注目と期待が集まる彼が着用しているスパイクが気になっている方も多いと思います。

そんな彼が着用しているのは、adidasの「プレデターアキュラシー」です。

「コントロール」や「キック精度」をコンセプトに作られたスパイクで、人気の高いモデルです。

Pinterestより引用

画像のものは、リーグ開幕前にアディダスから特別に提供されたモデルだそうで、未発売みたいです。その他にもたくさん種類がありますので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

べリンガム選手の人柄やエピソードを紹介

Pinterestより引用

幼少期はサッカーが好きではなかった

今の彼からは想像することもできませんが、幼少期はサッカーがそこまで好きなわけではなかったそうです。練習があっても、練習そっちのけで草や花を摘むことに熱中していたんだとか。ですが、サッカーと関わったことによって、サッカーと出会いサッカーに熱中することが出来たと彼は語っています。

家族は大のサッカー好き

彼の父は普段警察官として働いているが、セミプロのサッカー選手でもあるそうで、キャリア通算700ゴールというとんでもない結果を残しています。また、彼には弟がいますが、その弟もサッカー選手であり、家族揃ってサッカー好きということがよくわかりますね。

元イングランド代表のジェラードに憧れを持っている

元イングランド代表のジェラードがべリンガム選手に試合後のインタビューを務めた際、べリンガム選手を大絶賛したそうで、その言葉に彼は感激し、「隣に立てて光栄です」と感謝の言葉を述べました。同じ母国イングランドを背負って戦ってきたジェラード選手を尊敬していることが感じ取れます。

お茶目な一面も

世界から注目を集める若きMFですが、そんな彼にもお茶目な一面があります。チームメイトたちとじゃれ合う様子や、インタビューでユーモアのある発言をしたりと、若いからこその一面が垣間見える時があります。彼のSNSや在籍チームのSNSをチェックしてみるとそんな一面が見れるかもしれませんよ。

まとめ

さて、今日は現在世界中から注目と期待を集める、若き司令塔ジュード・べリンガム選手について解説してきました。彼の活躍ぶりは現在、MFとしては世界最高の市場価値を誇り、その勢いは未だに止まることを知りません。彼が在籍するレアルマドリードと母国イングランド代表には常に注目しておきたいところですね。

そして彼が今後たくさんの経験を積み、更なる活躍を見せてくれることでサッカー界の歴史を塗り替える人物になっていくことを期待しています。

では、また。

この記事を読んだ人はこちらの記事も読んでいます