世界最強との呼び声高く、世界中からスター選手が集結するプレミアリーグの強豪マンチェスター・シティ。
そんなビッグクラブで圧巻のパフォーマンスを見せ、名称ペップからも「逸材」と認められたのが今日ご紹介するフィル・フォーデン選手です。
今後更なる活躍が期待され、世界中から注目が集まる彼のプレースタイルについて徹底的に解説していきます。
フィル・フォーデン選手のプロフィール
| 名前 | フィリップ・ウォルター・フォーデン |
| 生年月日 | 2000年5月28日 |
| 身長／体重 | 171cm／70kg |
| 国籍 | イングランド |
| ポジション | MF、WG |
| 所属チーム | マンチェスター・シティ |
フォーデン選手の経歴
クラブ
イングランドのストックポートという地で生まれた彼は、6歳からマンチェスター・シティの下部組織に所属。下部組織時代はエティハドスタジアムでボールボーイをしていて、アグエロやコンパニといったレジェンド達に憧れを持っていたそう。それから順調な成長を遂げた彼は、2017年にトップチームに召集されます。トップチームのデビュー戦はプレシーズンマッチではあったものの、先発出場を果たし、名将ペップからも高い評価を得ました。
そうした活躍もありトップチームに昇格すると、2017年11月のUEFAチャンピオンズリーグ第5節でチャンピオンズリーグデビューを飾ります。2018年のカラバオカップではトップチーム初得点を記録。2019年には強豪トッテナムを相手にプレミアリーグ初得点を決めるなど、徐々にシティの主力選手へと成長していきます。
その後は公式戦2桁得点や、伝統であるマンチェスターユナイテッドとのマンチェスターダービーでハットトリックを記録するなど圧巻の活躍を見せ続け、今や世界中が注目を集める存在となりました。
代表
2017年、FIFAU-17ワールドカップのU-17イングランド代表に召集され、イングランドは見事優勝。彼自身も最優秀選手賞を獲得するなど、イングランド期待の若手として彼の名が世界に知れ渡ることとなります。
2020年にはUEFAネーションズリーグを戦うメンバーとしてA代表に初招集されますが、その時のアイスランド遠征の際に女性をホテルに連れ込むというトラブルを起こし、代表から追放処分を受けています。その後謝罪などを経て追放処分は取り消しとなり、代表に復帰。
2022年のカタールワールドカップでは、ゴールを決めるなどの活躍を見せますが、チームはベスト8敗退という結果に終わっています。
フォーデン選手のポジション
シティでは、彼の左利きといった特徴が活きる右WGで起用されることが多いです。その他にもトップ下やサイドハーフとして起用されることもありますね。
ポジションに捉われず、臨機応変に動き回って攻撃の起点となっていることが多いですね。
フォーデン選手のプレースタイル
テクニックと推進力を兼ね備えたドリブル
彼の最大の特徴はやはりドリブルでしょう。ドリブルが上手い選手といった印象を持たれている方も多いのではないでしょうか？
狭いスペースを打開するドリブルや緩急をつけて抜き去るドリブル、時には相手DFの股抜きをしたりと、その状況で一番効果的なドリブルを選択し、それを実行できるテクニックを持っています。また、足に吸い付くような滑らかなタッチも特徴的で、ドリブルの選択肢が多いのも相手からすれば非常に厄介だと思います。
身長170cmと小柄ながら、推進力のあるドリブルも得意としており、縦への突破はもちろんカットインも上手いです。ドリブルスピードが速いというよりは、ボールを持った瞬間の加速が非常に速く、相手の背後に潜り込んで抜き去るといったイメージです。
抜群のボールコントロール
パス1つをとっても、シュート1つにしてもボールコントロールの精度が非常に高いのも彼の特徴として挙げられます。味方を活かすパスや次のプレーに繋がるパス、クロスボールなどを正確に届けることが出来ますし、浮き球やスピードの速いボールなども正確にコントロールできる技術を持っています。その為、パスだけでなくシュートの精度も高く、得点力もある選手と言えます。狙った場所に確実にボールを蹴ることができるコントロール技術はさすがとしか言いようがないですね。
彼がゴールとアシストを量産できるのはこの抜群のボールコントロールのおかげと言っても過言ではないと思います。
オフェンスセンス（ポジショニングの良さ）
ドリブルやボールコントロールはもちろんですが、このオフェンスセンスは彼がシティで主力選手として活躍し続けられる要因の一つではないでしょうか？
彼は相手にとって一番嫌なスペースにポジションを取る、またはそのスペースを使うためにおとりとなる動きが出来る選手です。言い方を変えれば、彼自身が一番プレーしやすいスペース、ゴールに繋がる確率が高いスペースを上手く活かせる選手だということです。
自分がそのスペースを活かすこともできますし、サイドと中央のスペースを出たり入ったりすることで、味方を活かすおとりの動きをしたり相手の守備陣形を崩すといったことができます。この試合状況によって臨機応変に対応できるサッカーIQの高さが彼の良さだと思います。プレーの引き出しが多く、どこからでも攻撃を展開できる技術と頭脳は現代サッカーにおいてトップクラスかもしれません。
フォーデン選手のプレー集
さて、彼のプレースタイルについて解説したところで、彼のプレー集を実際に見ていきましょう。先ほど解説した内容も踏まえてご覧ください。
フォーデン選手の過去成績
| シーズン | 成績 |
| 2016-17シーズン | 27試合11ゴール8アシスト |
| 2017-18シーズン | 25試合7ゴール７アシスト |
| 2018-19シーズン | 31試合8ゴール2アシスト |
| 2019-20シーズン | 39試合8ゴール9アシスト |
| 2020-21シーズン | 59試合21ゴール13アシスト |
| 2021-22シーズン | 55試合14ゴール16アシスト |
| 2022-23シーズン | 62試合18ゴール11アシスト |
※リーグ戦や代表戦全てを含めた公式戦での成績です。
フォーデン選手の市場価値
彼の爆発的な活躍と共にその市場価値も世界最高クラスまで上がっており、今後も更なる上昇が期待されています。
| 年月 | 市場価値 |
| 2020年 | 32億円 |
| 2021年 | 96億円 |
| 2022年 | 126億円 |
| 2023年 | 154億円 |
フォーデン選手ってどんな選手？人柄やプライベートを紹介
下部組織時代からずっとマンチェスターシティでプレー
シティファンである母親の影響か、彼は6歳からシティの下部組織に所属。そこからシティで成長し、現在もシティの主力選手として活躍しています。彼のようにずっと同じチームだけに在籍している選手は珍しく、まさにシティ一筋とも言える選手です。
彼の契約が延長された際、シティの監督であるグアルディオラ監督はこう話しています。
「彼との新契約は偶然なんかじゃない。言っておくが、彼は絶対に放出がありえない選手だ。彼だけはどんなことがあっても手放さない。フィルこそ、シティだ。」
グアルディオラ監督がこう評価するように、シティと言えばフォーデンといったイメージが選手や監督、ファン達の間に根付いているのかもしれませんね。
一児の父
彼は18歳の時に一般女性の方と結婚し、19歳の時には息子が生まれています。その息子である「ロニーくん」を彼は溺愛しているそうで、よく彼のSNSにも登場しています。
もともと、彼は大の釣り好きで休日はほとんどを釣りの時間に充てていたそうですが、ロニーくんが生まれてからは釣りにはほとんど行かず、息子との時間になっているそうです。
そんなイクメンとも言えるフォーデン選手ですが、過去には2回も不倫騒動を起こしており、代表を追放処分になったこともあります。その後謝罪を経て復帰となりましたが、もうこのような騒動は起こしてほしくないですね（笑）。
向上心が高く、真面目な性格！？
スキャンダルを起こしている彼ですが、サッカーに対しては非常に真面目で向上心も高いようです。
2019年、チャンピオンズリーグ準々決勝でトッテナムにアウェーゴールの差で惜しくも敗戦したシティは選手やサポーター含め、大きなショックを受けたそうです。ですが、翌日の練習で彼だけははつらつとしたプレーを見せたことで、それを見たグアルディオラ監督は次の試合で彼を使うと決めたそうです。彼が主力選手へと成長し始めたのもこの頃ですし、こういった向上心高くサッカーに取り組んでいる姿勢は一流の選手そのものですね。
まとめ
さて、今日は名将ペップから「逸材」と認められたイングランド期待の若手であるフィル・フォーデン選手について解説を行ってきました。彼のプレーを見れば見るほど、彼を知れば知るほど今後の活躍から目が離せない選手だと思います。
今後の彼自身の活躍、そしてシティやイングランド代表の未来を背負う存在として更なる成長を期待したいですね。
では、また。
