皆さんは、世界No.1のサッカープレイヤーと聞くと誰を思い浮かべますか?

本当にたくさんのスター選手がいますので、様々な意見が出るかもしれませんが、「リオネル・メッシ」の名を思い浮かべる方は多いでしょう。

10月30日に行われた2023年のバロンドール授賞式では、史上最多となる8度目のバロンドールを受賞し、36歳となった彼に熱い注目が集まっています。では、なぜ彼は世界一を証明するこの賞を8度も受賞することができたのでしょうか?なぜ彼は世界のサッカーファン達からNo.1プレイヤーと言われるのでしょうか?

今日はそんな疑問に答える為に、これまでにリオネルメッシ選手が残した功績や生い立ちについて解説していきます。この記事を読んでリオネルメッシ選手が世界No.1プレイヤーと言われる理由をあなた自身の目で確かめてみて下さい。

リオネル・メッシ選手のプロフィール

yahoo.co.jpさんより引用
身長170cm
体重72kg
年齢36歳
出身国アルゼンチン
所属チームインテル・マイアミCF(アメリカ・フロリダ州)
ポジションFW
リオネル・メッシ選手のプロフィール

簡単な経歴紹介

1987年、アルゼンチンで生まれたメッシ選手は、4歳から本格的にサッカーを始めます。

1995年、8歳となった彼は地元のクラブであるニューウェルズ・オールドボーイズに加入し、活躍を見せます。しかし、10歳の頃に成長ホルモン分泌不全性低身長症(治療を行わないと身体が発達しない病気)が発覚。莫大な治療費がかかる為に、地元の名門クラブも彼の獲得を断念します。

そんな中、メッシのプレー動画をバルセロナに送ったことをきっかけに見事バルセロナへの入団が決まります。バルセロナ側からの治療負担の効果もあり、バルセロナ加入時は身長143cm体重35kgでしたが、5年後には身長170cm体重67kgまでに成長します。

バルセロナ加入からは、小柄ながらも圧倒的な活躍を見せ続け、17歳でトップチームデビューを果たします。19歳にはレギュラーにも定着し、この頃からは「マラドーナ2世」と騒がれ、世界から注目を浴びます。そこからの彼の活躍は言うまでもなく、バルセロナ在籍中に6度もバロンドールを受賞するなど世界No.1プレイヤーとして認められるようになっていきます。

2021年にはパリサンジェルマンに移籍し、クラブのリーグ優勝に貢献。アルゼンチン代表では、キャプテンとしてコパアメリカ優勝のタイトルを獲得するなど、期待通りの活躍を見せ続けます。

2022年には皆さんの記憶にも新しい、アルゼンチン悲願のFIFAワールドカップ優勝を成し遂げ、世界一に輝きます。

そして今年の6月、インテル・マイアミCFと契約を結び、パリサンジェルマンから正式に移籍したことを発表しました。

彼の生い立ちとこれまでの功績

デイリースポーツonlineさんより引用

先ほど、簡単に彼の誕生から現在までの経歴を紹介してきましたが、ここからは彼の生い立ちとこれまでに残した功績について詳しく解説していきます。

※メッシ選手が獲得したタイトルを一つ一つ解説していると莫大な量になるので、私が個人的にこれだけは伝えるべきだと感じた部分を紹介していきます。

幼少期

1987年、アルゼンチンで父ホルヘ・メッシ、母セリア・クッチティーニの3人目の子供として生まれたメッシは4歳から本格的にサッカーを始めます。1995年、8歳となった彼は地元のニューウェルズ・オールドボーイズというクラブに加入します。このチームの在籍中の6年間に500ゴールを決め、当時は敵なしだったみたいです。

しかし、10歳の頃に難病が発覚します。成長ホルモン分泌不全性低身長症という病気です。具体的には、成長ホルモン投与などの治療を行わないと、体が発達しないという病気です。毎月、多額の治療費がかかる為、当時彼が入団を望んだクラブも彼の獲得を断念したそうです。

ですがここで、今の「リオネル・メッシ」選手が誕生するきっかけとなった出来事が起こります。それがFCバルセロナとの出会いです。ある人物がメッシ選手のプレー動画をFCバルセロナに送ったことで、当時の監督がメッシ選手を大絶賛。クラブ側が治療費を負担する代わりに、メッシ選手の家族全員がバルセロナに移住するということを条件に、13歳という若さで彼のFCバルセロナの加入が決まります。

契約時に、紙ナプキンを契約書代わりにしたという有名な話はこの時のもので、今も語り継がれる話になってますね。

FCバルセロナデビュー

2004年にトップチームデビューを果たし、レギュラーとしてではありませんでしたが、1年目にしてリーグ優勝を経験します。2005-06シーズンはゴールデンボーイ賞(U-21欧州最優秀選手賞)を受賞し、その存在を徐々に表していきます。

レギュラー定着

2006-07シーズンでは、5人抜きゴールや神の手ゴールなどの名シーンが誕生します。このシーズンはタイトルこそ獲得できなかったものの、彼自身としては、公式戦36試合出場17得点をあげるなどの活躍を見せます。この辺りからレギュラーとして定着し始めます。

世界No.1プレイヤーとして認知され始める。

レギュラーに定着してからの彼の活躍は凄まじく、UEFAチャンピオンズリーグ優勝、リーガ3連覇やリーガ得点王、その他カップ戦での得点王やアシスト王など、個人タイトル、クラブタイトル共に総なめにします。2009年からは4年連続でバロンドールを受賞

2011年に日本で開催されたクラブワールドカップでは、ネイマール率いるサントスFCに勝利し、チームの優勝にも貢献しました。このクラブワールドカップは私自身もリアルタイムで鑑賞してましたが、メッシ選手だけ頭3つ分くらい抜き出ているイメージでした(笑)。

また、このシーズンで驚くべきなのが、公式戦60試合73ゴール29アシストを記録。試合数よりも圧倒的にゴール数の方が多い異次元な記録を叩き出します。もう誰も彼を止められなかったのでしょうね。

MSNトリオの結成

2015年には、「MSNトリオ」と呼ばれる、世界でも話題を呼んだメッシ、スアレス、ネイマールの3選手がバルセロナの攻撃を大きく牽引し、チャンピオンズリーグ優勝などに貢献。このMSNトリオが見せる攻撃は、見ていて非常にワクワクするものでしたね。この年にはメッシ選手自身も、5度目のバロンドールを受賞します。

「カンプノウの奇跡」

2017年には、FCバルセロナと4年間の契約延長を発表し、4年で705億円の年俸契約を結びます。世界のスポーツ史上最高額となる契約に世界中で話題を呼びました。クラブもそれほどの額を出してまでもメッシ選手の存在が必要だったんでしょうね。また、この年には私が個人的に印象に残っている試合、サッカー史においても伝説と語られるほどの試合がありました。

その試合は、「カンプノウの奇跡」と呼ばれ、今でも語り継がれる試合となっています。

YouTube:Greatest Games 〜後世に語り継ぎたい名勝負〜 さんより引用。

1stレグで0-4で負けていた状況から、2ndレグで6-1で勝利し、結果6-5で準々決勝進出を決めます。

この6点目(逆転弾)が決まった瞬間は、人々の歓声によって小さな地震が計測されるほどの熱狂だったそうです。

結婚式を挙げる

この年には、2008年から交際をスタートしていた女性と結婚式を挙げます。ずっと事実婚状態だったらしく、正式に結婚を発表したのがこの年になったようです。

変わらない活躍

翌年の2018年には6度目のバロンドールを受賞し、2019年には自身10度目となるリーガ優勝に貢献。リーグ得点王やアシスト王にも輝き、その活躍は変わらずでしたね。

FCバルセロナ退団

2021年、圧巻の活躍を見せ続け、彼自身もチームに残ることを希望していましたが、新契約締結ができなかったことをきっかけに、下部組織時代から20年間在籍したFCバルセロナの退団が決まります。涙を浮かべながらの退団会見は印象的でした。

パリサンジェルマンFCに入団

2021年8月、パリサンジェルマンFCに入団。エムバぺとネイマールと共に、リーグ優勝に貢献。アルゼンチン代表では、コパアメリカ優勝するなど、クラブと代表共にタイトルを獲得します。また、この年には7度目のバロンドールを受賞。チームが変わっても、その活躍ぶりは健在でしたね。

悲願のFIFAワールドカップ優勝

2022年に開催されたFIFAワールドカップでは、キャプテンとしてアルゼンチン代表の優勝に貢献。彼自身、様々なタイトルを獲得してきましたが、ワールドカップ優勝は初。大会MVPにも選ばれます。アルゼンチンだけでなく、世界中からメッシ選手、悲願のワールドカップ優勝を称える声が届きました。

インテル・マイアミCF入団

2023年6月、インテル・マイアミCFに入団。2年半の契約を結びました。

8度目のバロンドール受賞

36歳で自身8度目となるバロンドールを受賞。ワールドカップ優勝、かつ大会MVPですから、文句なしの受賞でした。

メッシ選手のプレースタイル

sponichi.co.jpさんより引用

ここまで彼が残してきた功績を紹介してきましたが、彼のプレーは一体何がそんなにすごいのか?なぜ世界No.1プレイヤーと言われるのか?そのプレースタイルを詳しく見ていきましょう。

ポイント① スピードとテクニックを兼ね備えたドリブル

メッシ選手の特徴は?と聞かれれば、まず「ドリブルだ」と答える方が多いのではないでしょうか?やはり彼のドリブルは、世界トップレベルです。ではそのドリブルの何がそこまですごいのか?

それは、重心の使い方と相手ディフェンスとの駆け引きのうまさでしょう。

身長170cmと小柄な彼ですが、ボディバランスを活かした重心の扱い方と相手ディフェンスとの駆け引きがとてもうまいです。文字だけで説明していても分かりにくいのでこちらの動画をご覧ください。

YouTube:FR24さんより

ボディフェイントを使ったドリブルですが、相手の重心のずらし方がとてもうまいです。ネイマール選手のようなテクニックで抜くようなドリブルとは違い、シンプルでありながらもそのボディバランスと重心移動により、相手ディフェンスの重心が崩れた瞬間を狙って、一気に加速し抜き去る。そんなドリブルですね。

ポイント② シュートセンス・決定力

メッシ選手はドリブルに加え、シュートも抜群にうまいです。このシュートセンスがあるからこそ、数々のリーグ戦やカップ戦で得点を量産できたんだと思います。

ペナルティエリアの中でも外でも、どんな角度からでも決めてきます。また、フリーキックを見ていてもわかる通り、精度がめちゃくちゃ高いです。相手キーパーとの駆け引きもうまいですし、「そこに打たれたら誰も止めれないよね・・・」と、そう感じるシュートばかりです。

YouTube:DAZN Japanさんより引用

ポイント③ ゲームメイク力

抜群のドリブルとシュートセンスを持つ彼ですが、それだけではありません。もちろん、一人で打開する力は十分にありますが、ゲームメイク力もあります。中盤まで降りてきて、パス回しに参加し攻撃の起点となったり、自分がマークに囲まれていれば、空いたスペースにいる仲間を活かしたり。しかもパス精度も高いので、彼のアシストによる得点も多いです。リーグ戦やカップ戦で得点王だけでなく、アシスト王にも輝けたのは、この部分が大きいでしょう。

個人的に感じるメッシ選手のすごさ

上でも解説したプレースタイルは、もちろん世界トップクラスで、世界のサッカーファンも感じている彼のすごさだと思いますが、私が個人的にすごいなと思うのが、年を重ねてもパフォーマンスが落ちない点です。ベテランと言われる年齢になっても全く衰えることなく、デビュー時から変わらない活躍を見せ続けている点は、いつ彼の試合を見ても感心してしまいます。

年を重ねても高いパフォーマンスを発揮し続けている彼だからこそ、35歳でワールドカップ優勝、36歳でバロンドール受賞の快挙を成し遂げられたんだと思います。

メッシ選手のプライベートや人物像

プライベート

では、メッシ選手がどんな人物なのか?彼のプライベートについて解説していきます。

彼は同じアルゼンチン出身で幼馴染のアントネラロクソさんと2017年に結婚します。3人の子供に恵まれ、仲睦まじい様子が彼のSNSにも挙がっています。

投稿からも分かるように、ご家族と仲がいいんでしょうね。休日には、家族や愛犬と自宅で過ごすことが多そうな印象です。

人物像

メッシ選手がどんな人物なのか?彼の人物像を解説していきます。

幼少期は、内向的な性格であまり喋らなかったそうで、チームメイトと馴染むのにも時間がかかったのだとか。また、これは私が感じる印象ですが、試合中やインタビューを見ていても、あまり話さない、感情をそんなに表に出さない感じなので、幼少期からの性格は今もあるように思います。

冷静で無口なイメージですが、時折見せる笑顔や、周囲に向ける優しさを感じる場面も多くあり、プレー以外の部分でもアルゼンチンの国民を始め、数々のスター選手やアーティストから好かれていることも納得です。

メッシ選手のタトゥー

先ほどの写真にもあったように、メッシ選手はタトゥーを多く入れています。ここではそのタトゥーをまとめて紹介していきます。

右腕にはイエスキリストの顔やオレンジ色の花、時計、目など様々なタトゥーが入っています。彼自身が大切にしているものでしょうか。

左肩の後ろには、母の顔のタトゥーが入っており、母親への愛を感じますね。

また、特徴的なのは足のタトゥーで、10番の文字とボール。子供たちの名前と生年月日が入っていて、特に左足の全体が黒く塗られたかのようなタトゥーは印象的ですね。

36歳を迎えた彼の今後について

彼の今後については、世界のサッカーファンたちが関心を集めています。36歳という年齢は、サッカー選手で言えば「引退」を考える年齢でもあり、彼が今後どうしていくのかは注目しておきたいところですね。2022年のワールドカップで最後になるのではないかとの声も多くありましたが、6月にインテル・マイアミCFと2年半契約を結んだばかりであり、まだ続けるかもしれないとの噂もあるみたいなので、今後の動向に期待しましょう。

個人的には、彼のプレーがまだまだ見たいので、現役を続けて欲しいなと思っています。

まとめ

さて、メッシ選手の功績や生い立ち、プレースタイルからプライベートまでを詳しく解説してきました。彼がなぜ、世界No.1プレイヤーと言われるのか、その理由を感じられたでしょうか?

色んなプレースタイル、ポジションがある中で、世界No.1を決めるのは難しいところですが、36歳となった今でも変わらない活躍を見せ続け、今までにこれほどまでのタイトルや成績、記録を残しているのは、世界で彼だけではないでしょうか。もはや「生きる伝説」ですね。

そんな彼のプレーはこれからもまだまだ見ていきたいですし、今後の動向も含めて注目していきたいと思います。

では、また。

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