ラ・リーガで圧倒的な強さを誇る銀河系軍団レアルマドリード。世界から名だたるスター選手が集結し、今後世界一の称号が期待されています。そんなレアルマドリードの中盤でべリンガムらと共に存在感を放っているのが、今日ご紹介するフェデリコ・バルベルデ選手です。世界トップクラスのMFであり、これからの更なる活躍にも期待が集まっています。

今日はそんなフェデリコ・バルベルデ選手のプレースタイルや経歴、ポジションについて徹底的に解説していこうと思います。

フェデリコ・バルベルデ選手のプロフィール

Pinterestより引用
名前フェデリコ・バルベルデ
生年月日1998年7月22日
身長/体重182cm/78kg
国籍ウルグアイ
ポジションMF
所属チームレアルマドリード
バルベルデ選手のプロフィール

バルベルデ選手のポジション

クラブでも代表でも基本的に中盤で起用されています。最近は特に右サイド側(RMF)での出場が多く、このポジションで定着してきたようです。過去にはウィングやトップ下、センターバックやサイドバックまでを経験し、どのポジションであってもその実力を発揮できる超万能型な選手と言えます。

所属チームのレアルマドリードは、4-3-3や4-3-1-2、4-4-2などの様々なフォーメーションを使用しているので試合によってポジションが多少変わることもあります。

バルベルデ選手のプレースタイル

Pinterestより引用

推進力のあるドリブル

彼のスピードは世界で見てもトップクラスで、35.1km/hという驚異のスピードを持つ快速な選手として知られています。そのスピードを活かした推進力のあるドリブルは彼のプレースタイルを語るうえでは欠かせない部分でしょう。

もちろん、レアルマドリードでスタメン出場できるレベルの選手ですので、足元の技術も素晴らしいですが、そういった技術を使わずして相手DFを置き去りにしていくドリブルは見ていて気持ちいいぐらいですね。彼が一気に2~3人抜き去る場面もよく見るので、簡単に数的有利の状況が作れますし、FWを含めた味方の選手からすればこれほど攻撃をしやすくしてくれるMFは彼ぐらいしかいないのではないでしょうか?

特に彼の推進力あるドリブルを活かしたカウンター攻撃は、レアルマドリードのサッカーの中でも見物ですし、成功率(決定率)もとても高いと思います。

破壊力抜群のミドルシュート

彼のプレーやプレー集を見たことのある方からすれば言うまでもないと思いますが、彼の放つミドルシュートは破壊力抜群で、その凄さから別名「マドリーのキャノン砲」とも呼ばれているみたいです。ゴールのファーに巻いていくシュートというよりは、キーパーが反応できない速度で打ち抜くといったイメージです。

シュートの強さ、コース共に完璧で彼がシュートモーションに入った瞬間にマドリーサポーターの歓声が大きくなるのも納得できます。そしてただ強いシュートを打てるだけでなく、どこからでもどんなボールであっても確実に枠に入れる技術を持っています。特にミドルシュートが得意な選手は自分の得意な角度を持っていることが多いですが、彼の場合はフィールド上のどこであってもゴールを狙うことが出来ます。また、浮き球であってもダイレクトでも確実にミートできるのが彼の凄いところですね。

献身的な守備と豊富な運動量

破壊的な攻撃力を持ちながら、守備を献身的に頑張れるのも彼の良さです。前線からのプレスでハメる時も自陣深くまで攻め込まれた時もサボることなく守備をすることが出来ます。時には最終ラインまで下がってきて守備をしている場面をみることもあります。

MFというポジションですので、攻守に渡ってハードワークするのは必須能力だとは思いますが、彼のように守備を頑張ってくれるMFが1人でもいるだけでチームはとても救われます。DFをやっていた自分からすれば、カウンター時のプレスバックや2列目からの裏抜けに対してしっかりとついていってくれるMFというのは本当にありがたい存在でした。ですので、彼の守備時の頑張りは確実にチームを助けていると思います。

また、攻撃に限らず献身的な守備もできるということで、運動量が豊富な点も彼の特徴です。しっかりと守備をして、攻撃のスイッチが入れば一気にゴール前まで駆け上がる。攻守が目まぐるしく変わり、フィールド上の上下運動が多くなった現代サッカーにおいて、とても貴重な選手だと言えます。

バルベルデ選手のプレー集

では先ほどまでの解説も含めて、彼のプレー集をご覧ください。

https://youtu.be/6MB65UQMFS0?si=B_ka_2smd_vxibgj
YouTube:FLH247さんより引用

バルベルデ選手の経歴

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彼は2008年~2016年までの間、ウルグアイの名門CAペニャロールの下部組織でプレーします。17歳の誕生日を迎えた翌日にトップチームデビューを果たし、ディエゴ・フォルランらと共にプレーします。当時から彼の才能に世界のビッグクラブ達が注目し、大きな期待を集めていましたが、2015年5月レアルマドリードへの内定が決まります。未成年者移籍禁止ルールなどの兼ね合いもあり、正式に加入したのは2016年7月です。

レアルマドリード1年目

移籍1年目は、Bチームであるカスティージャでプレーし、ここで現在のポジションであるCMFにコンバートされます。その他にもセンターバックなども経験し、彼の実力がより活きるポジションでの模索が続きました。

デポルティーボへの移籍(武者修行)

2017年6月、更なるレベルアップに向け、デポルティーボというスペインのクラブへレンタル移籍することが発表されます。バルベルデ選手本人は、この時の移籍について「非常にショックだったよ。レアルマドリードにずっと居たかったからね。」と後に語っているみたいです。そこから1部リーグデビューを飾るなど、レアルマドリード復帰を諦めることなく努力し続けます。

レアルマドリード復帰

そういった彼本人の努力やデポルティーボの降格なども重なり、2018-19シーズンにはレアルマドリードへ復帰。リーグ戦16試合に出場する活躍ぶりを見せ、クラブとの契約更新も果たします。2019-20シーズンにはスペイン国籍を取得。その後のリーグ戦でも存在感を発揮し続け、当時の監督であるジダン監督から「彼の成長を見るのは楽しい。」と称賛されるなど、長年レギュラーが固定化されていたレアルマドリードの中盤の主力選手へと成長していきました。

2020-21シーズンには伝統の一戦であるエル・クラシコで先発出場し、先制点を決める活躍を見せます。このシーズンでは、チーム事情によりウィングを始めサイドバックで起用されるなど、本職でないポジションで起用される機会もありましたが、それでも見劣りすることないプレーで高評価を獲得していました。

2021-22シーズン、カルロ・アンチェロッティが新監督に就任。監督が変わっても、攻守においてバランスの取れたプレーで監督からの信頼を勝ち取り、主にウィングでレギュラーに定着。自身初となるチャンピオンズリーグ優勝やリーグ優勝の2冠を達成します。

2022-23シーズンにはエースであったカリム・ベンゼマなどの不在もあり、より得点にこだわるプレーを見せ続け、キャリア初となる2桁得点を記録。彼自身もプレーの優先順位が変わったということを語っており、現在の彼の破壊的な攻撃力はこの時ぐらいから身についたものだと言えます。そして2023年11月にはレアルマドリードとの契約を延長したことで、レアルマドリードのタイトル獲得に向けて、今後さらに彼への期待が集まることでしょう。

代表

2017年5月に開催されたFIFAU-20ワールドカップでは、4位という結果に終わったものの、大会シルバーゴールに選出される活躍でウルグアイ国民に認められる存在へと成長していきます。その活躍が認められ、2018FIFAワールドカップ南米予選のパラグアイ戦で代表デビュー、そしてデビューゴールも記録する活躍で、ウルグアイのヒーローとして称賛されます。

最終的にワールドカップ本戦のメンバーには選出されなかったものの、翌年開催されたコパアメリカや皆さんの記憶にも新しい2022FIFAワールドカップに出場するなど、今やウルグアイを率いる主力選手となっています。

バルベルデ選手の過去成績

Pinterestより引用
シーズン成績
2015-1613試合1アシスト
2016-1737試合3ゴール
2017-1832試合0ゴール0アシスト
2018-1936試合1ゴール1アシスト
2019-2044試合2ゴール5アシスト
2020-2138試合3ゴール1アシスト
2021-2270試合6ゴール2アシスト
2022-2363試合12ゴール8アシスト
バルベルデ選手の過去成績一覧表

※リーグ戦、カップ戦など全ての公式戦を含めた結果となります。

バルベルデ選手の歴代背番号は?

クラブ

所属チーム背番号
CAペニャロール16
カスティージャ(レアルマドリードB)6、7
デポルティーボ17
レアルマドリード15
所属クラブにおける歴代背番号

代表

所属背番号
ウルグアイ代表4、15、16
代表での歴代背番号

まとめ

さて、今日は銀河系軍団レアルマドリードの中盤を支配するフェデリコ・バルベルデ選手の凄さやプレースタイルについて解説をしてきました。攻守において圧倒的な存在感を示し、今のレアルマドリード、そして今後クラブが世界のタイトルを目指す為に絶対に欠かせない選手だと言えます。

バルベルデ選手の今後の活躍、彼を始めとしたスター選手たちが世界中から集結するレアルマドリードのサッカーからますます目が離せませんね。

では、また。

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