サッカー選手のもう一つの顔とも言える「背番号」。選手一人一人がそれぞれの背番号を背負い、戦いに挑みます。そんな背番号の中には、意味や役割を持つ番号もあるということは皆さんもご存じでしょう。

今日はその中から「11番」という背番号に焦点を当て、この番号がサッカーにおいてどんな意味を持つのかについて解説していきたいと思います。

背番号11番の意味とは?

背番号11番は、攻撃的な選手、特にウィングやトップ下などのポジションであることを意味します。サッカーにおいて10番がエースナンバーであるという認識は皆さんもお持ちだと思いますが、その10番よりも攻撃的な選手つまり点取り屋であるケースが多いですね。

私の感覚になりますが、最近では特にウィングで11番を着用している選手が多いような気もします。サイドから切り込んでゴールを狙ったり、スピードや個人技を活かしてサイド突破を狙ったりなど、足元の技術や得点能力に優れている選手が身に着けることが多い背番号です。

背番号11番の役割

背番号11番の役割はいくつか挙げられますが、攻撃的なポジションを意味する背番号であるために、得点やアシストなどの結果を求められることが多いです。やはり、得点を決めてチームを勝利へ導く、アシストで味方の得点を演出するなど、得点に関わるプレーが役割として期待されています。

また、ウィングやトップ下というポジションであれば、豊富な運動量が求められるポジションなので、攻撃的な選手とは言っても、攻守に渡って走りきれる選手が理想ですね。

背番号11番に多いポジション

先ほどからお伝えしている通り、背番号11番の選手はウィングやトップ下などの攻撃的なポジションでプレーしているケースが多そうです。得点に関わりやすいポジションに多い背番号と言えますね。

また、その他にもセンターフォワードやボランチがつけていたり、背番号に空きがないなどの理由から11番をつけているケースもあるので、絶対にウィングやトップ下が背負っている背番号という訳ではありません。

背番号通りでないとダメな訳ではない

背番号11番を背負う選手には、ウィングやトップ下でプレーする選手がもちろん多いですが、背番号が11番だからと言って、必ずしもそこでないとダメな訳ではありません。フォワードでもボランチでも、別にディフェンダーでもOKだと思います。

「自分の好きな番号だから」、「自分にとって特別な意味を持つ番号だから」といった理由で着用している選手もたくさんいます。昔に比べ、背番号による固定概念はなくなってきていると思いますし、必ずしも背番号によってポジションが決まる訳ではないということを頭に入れておきましょう。

背番号11番が輝く瞬間

背番号11番を背負う選手は、得点やアシストに関わりやすいポジションでプレーすることが多いので、そういった結果を出せる瞬間が一番輝けると思います。また、結果だけでなく足元の技術や1対1の強さ、鋭いラストパス、観客を驚かせるようなプレーなど、攻撃的なポジションでプレーすることが多い11番には輝きを放つ瞬間というのはたくさんあります。

個人的には、ウィングでプレーしている11番を見るのが一番好きで楽しいと感じます。サイドからカットインしてシュート、スピードやテクニックを活かしたサイドでの1対1、ゴール前での創造性溢れるプレーは見ているこちらをワクワクさせてくれますね。

背番号11番の有名選手

モハメド・サラー選手

Pinterestより引用
生年月日1992年6月15日
国籍エジプト
身長/体重175cm/71kg
ポジションFW、RWG
所属チームリバプール
サラー選手のプロフィール

プレミアの強豪リバプールの絶対的エースであり、クラブに数々のタイトルをもたらせてきたサラー選手。スピード、パワー、技術どれをとっても世界トップクラスであり、リバプールのカウンターサッカーを築いた第一人者とも言えます。左利きの選手であることから主にRWG(右のウィング)でプレーすることが多いですね。

ネイマール(バルセロナ時代)

Pinterestより引用
生年月日1992年2月5日
国籍ブラジル
身長/体重175cm/68kg
ポジションFW
所属チームアル・ヒラル
ネイマール選手のプロフィール

かつてのバルセロナでメッシやスアレス選手と共に、世界最強と言われた3トップを形成した選手の一人であり、彼がバルセロナ在籍中に残したタイトルの数は計り知れません。創造性溢れるプレー、特に足元の技術を活かしたドリブルが特徴的で、ロナウジーニョを彷彿とさせる選手とも言われました。ポジションは主にLWG(左のウィング)やトップ下で、背番号11番の典型例と言えますね。

ギャレス・ベイル(レアルマドリード時代)

Pinterestより引用
生年月日1989年7月16日
国籍ウェールズ
身長/体重186cm/82kg
ポジションFW
所属チーム現役引退
ベイル選手のプロフィール

クリスティアーノ・ロナウド、カリム・ベンゼマと共に形成する3トップは「BBC」と言われ、バルセロナのMSN(メッシ・スアレス・ネイマール)同様、クラブに数々のタイトル獲得をもたらせました。レアルマドリードの黄金時代を築いた一人と言っても過言ではないでしょう。左利きということで、主にRWG(右のウィング)でプレーすることが多かったです。

背番号11番の歴代日本代表選手

三浦知良

jleague.jpより引用
生年月日1967年2月26日
身長/体重177cm/72kg
ポジションFW
所属チームUDオリヴェイレンセ
三浦知良選手のプロフィール

「キングカズ」の愛称で知られ、かつて日本で巻き起こったサッカーブームを牽引した存在です。また、50歳を過ぎてからもプロ選手としてプレーしており、世界最年長記録を更新しています。そんな三浦選手は、背番号「11」に強いこだわりがあることでも知られ、そのこだわりは日常生活にも表れているそうです。車のナンバーや練習で着用するビブスも11番なんだとか。

宇佐美貴史

Pinterestより引用
生年月日1992年5月6日
身長/体重178cm/69kg
ポジションMF、FW
所属チームガンバ大阪
宇佐美選手のプロフィール

ガンバ大阪のキャプテン兼エースとして活躍しており、日本代表時代は背番号11を背負いプレーしました。柔らかくて繊細なタッチと抜群のボールコントロールが特徴的な選手です。ポジションはLWG(左のウィング)やトップ下、セカンドトップと幅広いポジションでプレーすることができ、柔軟性高くプレーできることを証明していますね。

11番以外の背番号にも意味がある

11番以外の背番号にも意味を持つ番号があることは皆さんもご存じのことでしょう。特に背番号「10」なんかはエースナンバーとして広く知られていますが、その他にもいくつか紹介していきたいと思います。

1番はキーパー(守護神)

最近は1番以外の背番号を身に着けたキーパーもたくさんいますが、基本的には1番はチームの守護神であるキーパーが身に着ける背番号として知られています。フィールドの選手が1番をつけているケースはほとんど見たことがないですね。

12番はサポーター

サッカーはピッチ上で11人で戦うスポーツです。そして12番をサポーターの背番号にすることで、12番目の選手と言った意味があるようです。特にJリーグではこの風潮が強く、12番のユニフォームを着用し観戦しているサポーターをたくさん見かけます。

選手にとって意味のある背番号

一見私たちから見れば意味のないような背番号に見えても、選手本人には大きな意味を持つ背番号といったケースもあります。選手の大切な人の誕生日や記念日、学生時代の背番号など様々です。私が学生の時は名前にちなんだ番号や自分の誕生日を背番号にしている人もたくさんいましたね。

まとめ

さて、今日はサッカーにおける背番号「11番」がどんな意味を持つのか、どんな役割があるのか、どのポジションに多い番号なのか、「11番」を着用した有名選手について徹底的に解説してきました。背番号の裏に隠された意味や背景を知ることはサッカーを楽しむ為の1つの手段と言えるでしょう。先ほど少し紹介したように、他にも意味を持つ背番号というのはたくさんあります。

自分の好きな選手や世界で活躍するスター選手達が背負っている背番号にはどんな意味があるのか調べてみるのも面白いかもしれませんね。

では、また。

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