今後のサッカー日本代表を牽引する存在として期待されている鎌田大地選手。最近ではフランクフルトでの活躍が認められ、イタリアの名門ラツィオに移籍しました。
上手さと強さを兼ね備え、相手ゴールに迫る彼のプレーはまさに脅威と言えるでしょう。今日はそんな鎌田選手がどんなプレースタイルなのか?何がそんなにすごいのかについて詳しく解説していきます。
鎌田大地選手のプロフィール
国籍 | 日本 |
生年月日 | 1996年8月5日 |
身長/体重 | 184cm/76kg |
所属チーム | SSラツィオ |
ポジション | MF、OMF |
鎌田大地選手の経歴
プロ入り前
父の教えで3歳からサッカーを始めます。小学6年生の時にはチームでキャプテンを務め、愛媛県少年サッカー選手権大会で優勝。全日本少年サッカー選手権大会に出場します。
中学生になるとガンバ大阪のジュニアユースに進み、U-13Jリーグ選抜に選出されるなど才能を開花し始めますが、中学で20cmも身長が伸びたことにより、その成長に筋肉の成長が追い付かず、思うようにプレーが出来ない「クラムジー」に陥ります。また、腰のケガの影響も重なり自身の思うようなプレーがなかなか出来ない3年間だったそう。その為、チームでも途中出場が多かったり、ユースへの昇格も叶わなかったそうです。
高校は、京都の東山高校へ進学。1年生ながら全国高校サッカー選手権京都府大会に出場。2年生の時にはプリンスリーグ関西1部で、18試合22得点18アシストの圧倒的な結果を叩き出し、得点王とアシスト王の同時受賞を達成。たちまち、注目選手へと成長していきます。3年生の時にはプレミアリーグWESTに出場。チームとしてはリーグ最下位という結果になったが、MF登録選手ながら得点ランキング4位に輝く活躍を見せます。
この活躍がJリーグ各クラブの目に留まり、結果サガン鳥栖への加入が決まります。
サガン鳥栖時代
2015年にサガン鳥栖に入団。デビュー戦で早速ゴールを決めるなどの活躍を見せます。その後も、MOM選出や月間ベストゴールに選出されるなど、退団が決まる2017年までチームの勝利に貢献。最後の2017シーズンはJリーグ全選手内でトップの平均走行距離を記録し、話題となりました。
フランクフルト時代
2017年6月、ブンデスリーガのフランクフルトに移籍。シーズン序盤は好調で出場機会にも恵まれたものの、その勢いは徐々に失速。最終的に2017-18シーズンの出場はわずか3試合にとどまりました。
シント=トロイデン時代
2018年、ベルギー1部リーグのシント=トロイデンVVにレンタル移籍することが決まります。
フランクフルト時代が嘘かのような活躍を見せ、日本人主要欧州リーグシーズン最多得点記録を更新します。結局、MFの選手でありながら得点ランキング5位に輝きます。
フランクフルト(復帰)
2019年、フランクフルトに復帰。彼の名が世界に知れ渡ったのは、この復帰後のフランクフルトでの活躍があったからでしょう。復帰後から好調でMOM選出やELでのハットトリック、ブンデスリーガベストイレブン選出など様々な功績を残し、フランクフルトの躍進に貢献。2019年の復帰から退団が決まる2023年までに公式戦通算179試合40得点33アシストを記録。フランクフルトの歴史に名を刻む人物となりました。
SSラツィオ時代
2023年8月、イタリアの名門ラツィオへの移籍が決まります。現在はポジション争いに苦しみ、出番もそこまでないようですが、今後の彼の活躍に注目していきたいところです。
日本代表
2019年、キリンチャレンジカップコロンビア戦で初招集、初出場。その後はワールドカップアジア予選や国際親善試合での活躍により、2022カタールワールドカップのメンバーに選出されます。ワールドカップ中は全試合に出場し、ドイツやスペインといった強豪国を撃破する快進撃を見せますが、惜しくもベスト16で敗れ、悲願のベスト8進出とはなりませんでした。
鎌田大地選手のポジション
鎌田選手のポジションは、攻撃的ミッドフィルダーです。トップ下とかOMFと言われるポジションですね。攻撃の中心として味方を活かしたり、時には自らゴールを狙いに行くこともできるポジションになります。
鎌田大地選手のプレースタイル
では、彼のプレースタイルについて解説していきます。彼がなぜ活躍できるのか、彼の最大の特徴は何なのか、ぜひ彼のプレーを振り返りながら読んでみて下さい。
タッチの細かいドリブル
鎌田大地選手を語るにはまずこのドリブルに注目するべきでしょう。非常にタッチの細かいドリブルで、ディフェンスからしたら一番ボールを奪いにくいドリブルだと言えます。画面上で見ていると、いとも簡単に相手を抜いているように見えますが、実際はディフェンスの動きをよく観察し、ボールを置く位置や相手をかわしに行くタイミングなどが全て考えられた彼ならではのドリブルだと思います。
また、彼は仕掛けるドリブルだけではなく、ボールキープもできます。絶対に失いたくない場面や味方を活かすために時間を作りたい時などは、しっかりとボールを保持し次に繋げるドリブルができるので、攻守に渡りチームを活かすことができるドリブルだと言えるでしょう。
視野の広さ
彼は視野の広さも特徴的な選手です。視野が広いからこそ、チャンスがどこに転がっているのか、今自分がどうするべきなのかを瞬時に判断して動くことが出来ます。ワンタッチプレーや彼がボールを受けるだけでチャンスを演出できるといった場面をよく見るのは、この視野の広さが大きく影響していると思います。
この視野の広さは数字にも表れていて、フランクフルト在籍時には計33アシストを記録しています。ここまでのアシスト数を記録できるのは、彼が試合状況を常に広い視野で捉え続けているからだと思います。
得点力も高い
彼は攻撃的なポジションではありますが、フォワードやウィングではありません。ですが、フォワード並みの得点力を持っています。今までにもMF登録ながら得点ランキング上位に食い込んだり、大事な場面でチームを救う得点を挙げたりなど、数々のゴールを生み出してきました。彼がゴール前でボールを保持すれば何か起こしてくれるかもしれないと期待できるのは、この得点力にあるでしょう。
実際にフランクフルト在籍中はアシスト数よりもゴール数の方が多いという結果が出ています。MFながらフォワード並みの得点力を兼ね備えた超攻撃的MFと言えますね。
豊富な運動量
経歴の部分でも軽く触れましたが、彼は運動量がとても豊富な選手です。攻撃的な選手ではありますが、持ち前の強さを活かして献身的に守備も頑張る選手です。時には自陣の深い位置まで下りてきて守備をすることもあります。攻守に渡り走り続けることが、彼の特徴でもあると言えます。
サガン鳥栖時代には、Jリーグ全選手内でトップの平均走行距離を記録したことも、彼が豊富な運動量でチームの為に走ることが出来る選手だということを証明しています。
鎌田大地選手のプレー集
プレースタイルについて解説してきましたが、実際のプレーを見てもらった方が分かりやすいと思うので、ぜひこちらの動画をご覧ください。
鎌田大地選手の歴代背番号は?
では次に鎌田選手の歴代背番号をご紹介していきます。
在籍チーム | 歴代背番号 |
サガン鳥栖 | 7、24 |
フランクフルト | 40 |
シント=トロイデン | 15 |
フランクフルト(復帰) | 15 |
ラツィオ | 6 |
日本代表 | 8、15 |
個人的に鎌田選手は「15」を背負っている印象が強いです。本人は、学生時代からつけていた「14」が好きなのだそうで、プロ入り後も「14」を背負いたかったそうですが、どのチームにも14番の選手がすでに存在していた為に、違う背番号となったそうです。
鎌田大地選手の市場価値や移籍金は?
彼の市場価値や移籍金は、日本人選手の中でもトップクラスで、いかに注目されている選手かということがよく分かりますね。
市場価値
年月 | 在籍チーム | 市場価値 |
2016年 | サガン鳥栖 | 約1億円 |
2017年 | フランクフルト | 1億6000万円 |
2018年 | シント=トロイデン | 2億3000万円 |
2019年 | フランクフルト(復帰) | 約6億円 |
2020年 | フランクフルト | 21億円 |
2021年 | フランクフルト | 33億3000万円 |
2022年 | フランクフルト | 40億円 |
2023年 | ラツィオ | 30億円 |
移籍金
年月 | 移籍チーム | 移籍金 |
2017年 | サガン鳥栖→フランクフルト | 2億2000万円 |
※以降の移籍は移籍金のない移籍のため、記載なし。
鎌田大地選手のプライベートは?エピソードを紹介
高校時代はサッカー漬けの日々
高校時代は兵庫県の自宅から京都市にある東山高校まで始発に乗って登校していたそう。部活が終わり、帰宅するのは23時ごろだったようで、朝から晩までサッカー漬けの日々であったことがよく分かりますね。また、学校の廊下にイスを置いてドリブル練習をするなど、今の彼があるのはこういった積み重ねなのかもしれませんね。
一児のパパ
鎌田選手は2017年5月に一般女性との結婚を発表し、息子さんが一人いるみたいです。世間に大々的に発表しているわけではありませんので、奥さんの年齢や馴れ初めなどは分かりませんが、過去には家族の仲睦まじい姿をSNSに挙げていました。
息子さんにとっては、世界で活躍するパパは誇りでしょうね。
両親に家をプレゼント
フランクフルトでの活躍もあり、一躍日本トップレベルのサッカー選手となった鎌田選手は2022年2月にご両親に総額1億5000万円の家をプレゼントしたみたいです。もちろんこの金額も驚きですが、ご両親への感謝の気持ちを忘れない彼の人柄はさすがとしか言いようがないですね。
まとめ
さて、ここまで鎌田大地選手のプレースタイルや経歴について解説してきました。彼の凄さや上手さについて、そして彼が世界で活躍できる理由について少しは理解出来ましたでしょうか?
2023年からは活躍の場をイタリアのセリエAに移しましたが、彼がイタリアでどれほどの活躍を見せてくれるのか、今後の日本サッカー界を牽引する存在として日本にどんな景色を見せてくれるのか、今後も目が離せない存在となりそうですね。
では、また。