フランス1部リーグ・アンの名門モナコに所属し、日本代表ではベテラン層としてチームを牽引する南野拓実選手。「歴代最強」と言われる日本代表の主力選手として注目され、次回W杯では悲願のベスト8進出に期待がかかっています。
そんな日本を代表するプレーヤーである南野拓実選手が一体どんな選手なのか?どんなプレースタイルなのか?について今日は徹底的に解説していければと思います。
この記事を読んで彼の魅力に迫っていきましょう。
南野拓実選手の基本プロフィール
名前 | 南野拓実 |
生年月日 | 1995年1月16日 |
身長/体重 | 174cm/68kg |
国籍 | 日本 |
ポジション | MF、FW |
所属チーム | モナコ |
南野拓実選手のポジション
彼は攻撃的なポジションであれば、幅広いポジションでプレーすることが出来る選手です。FWなどの経験もありますが、最近ではウィングやトップ下での起用が多いようです。
※画像はASモナコでの主な出場ポジションです。
南野拓実選手のプレースタイル
ボールの受け方、受ける位置が絶妙
彼のプレーをパッと見て分かりにくい特徴かもしれませんが、彼が活躍できる一番の要因はこの部分ではないかなと思います。ボールの受け方とその位置が絶妙で、彼がボールを受けたタイミングで攻撃のスイッチが入ったり、一気にチャンスを演出出来たりする場面を多く見ます。
受け方に関しては、顔を覗かせるタイミングも素晴らしいですし、ワンタッチで前を向く技術と判断力も持っているので、攻撃の選手として理想的な受け方が出来ていると言えます。そしてもう1つの受ける位置に関してですが、その位置でボールをもらうだけでチャンスに繋がったり、彼自身が一番プレーしやすい位置でボールを受けることが出来ていると思うので、チームのチャンスに繋がるだけではなく、自分もプレーがしやすくなるベストな位置での受け方が出来ていますね。
ただ、このボールの受け方や受ける位置を意識するのも簡単ではなくて、広い視野や判断力、ボールを受けた後に次に繋げる為の技術等、様々な能力が必要です。簡単そうに見えて誰にでも出来るものではないと思うので、さすが南野選手といったところですね。
得点能力が高い
主にウィングやトップ下、セカンドトップとして起用されることが多い南野選手ですが、その得点能力はフォワードの選手にも引けを取らないものだと思います。日本代表でもそうですし、クラブの方でもこの得点能力は輝いていますね。シュート技術やゴール前での判断力や冷静さももちろんですが、ゴール前での思い切ったプレー。言い換えれば迷いがないプレーが出来る選手です。ゴール前で中途半端なプレーや選択をしないというのは彼の魅力ですね。
よく決定機でパスを選択して、結果ゴールに繋がらないなんてことがありますが、彼の場合はそんな場面をほとんど見かけません。味方に出せば得点だったという場面も中にはありますが、ゴール前で思い切ったプレーをできるのは攻撃の選手として非常にプラスだと思います。そんなゴールへの貪欲さや積極的なプレーが出来る点が彼の得点能力に繋がっているのだと個人的には思っています。
豊富な運動量と闘争心溢れるプレー
この部分は彼の代名詞とも言えますね。攻撃の選手だからと言って決して守備をサボることはありませんし、豊富な運動量でチームに貢献できる選手です。前線からのプレス、中盤での球際争い、カウンター時のプレスバックなど、味方選手からすれば非常に頼もしい働きをしてくれていることと思います。
そして何より、豊富な運動量でピッチ上を走り回りながらも、1つ1つの場面において闘争心溢れる全力なプレーが出来る点も彼の良さです。闘争心をむき出しにしすぎて相手選手と熱くなっている場面も多いですが、それだけチームの勝利に全てをかけているという証拠だと私は思います。熱くなりすぎてプレーに影響が出るようであれば、それは問題だとは思いますけどね(笑)。
彼ほど闘争心の溢れたプレーが出来る選手も今の日本代表にはいないと思うので、チームを奮い立たせる事が出来るといった面でも彼の存在は大きいと思います。
南野拓実選手のウィークポイントは?
私が考える彼のウィークポイントは、フィジカル面だと思っています。運動量という部分ではなく、体の強さやスピードといった部分ですね。この部分での成長が見られれば、更に化ける選手だと思っています。特別体が弱いとかスピードがないわけではないですが、かと言って海外の体格の大きいDFたちに勝てるほどのフィジカルがあるわけでもありません。選手にはそれぞれの特徴がありますので、そこにどこまでこだわるかの話ですが、もっと強さやスピードがあればなといった場面も見かけます。
フィジカル面で彼がもっと成長することが出来れば、サイドでの1対1で突破出来たり、カウンター時の得点率、中盤での競り合いなどにおいて、更に輝けるはずです。ずば抜けたフィジカル能力を身に着ける必要はなく、今の彼の良さを更に生かそうと思えば、1対1の強さであったり競り合いの強さ、裏抜けのスピード感のレベルをもう一段階上げられると、もっと上のレベルに行けるのではないかなと思います。
南野拓実選手のプレー集
では、これまで解説してきた内容も踏まえて彼のプレーをご覧ください。
南野選手の評価や海外の反応
評価
モナコ移籍後の南野選手の活躍は、日本でも現地でも高評価のようです。フランスの現地メディアなども南野選手に高評価をつけるなどしていて、彼の活躍ぶりや実力がチーム内を始め、現地でも認められている証拠です。
海外の反応
モナコのサポーターや以前在籍していたリバプールのサポーター、そして日本のサッカーファンからは、「南野は怪物だ」、「南野のリーグアンでの活躍は非常に喜ばしい」、「非常にクオリティの高い選手だ」と彼の活躍に対する反応は、とても前向きなもののようです。モナコファンや日本のサッカーファンだけでなく、彼の古巣であるリバプールのサポーターからも称賛の声が挙がっていることは素晴らしいですね。
南野拓実選手の過去成績
彼の過去成績をまとめました。
※成績は、リーグ戦やカップ戦、代表戦全ての公式戦を含めた数字となっています。
シーズン | 在籍チーム | 結果 |
2013-14 | セレッソ大阪 | 38試合5ゴール0アシスト |
2014-15 | ザルツブルク | 16試合3ゴール3アシスト |
2015-16 | ザルツブルク | 41試合12ゴール5アシスト |
2016-17 | ザルツブルク | 26試合11ゴール2アシスト |
2017-18 | ザルツブルク | 45試合14ゴール4アシスト |
2018-19 | ザルツブルク | 51試合13ゴール8アシスト |
2019-20 | ザルツブルク・リバプール | 39試合9ゴール8アシスト |
2020-21 | リバプール | 29試合6ゴール1アシスト |
2021-22 | リバプール | 42試合20ゴール6アシスト |
2022-23 | モナコ | 36試合4ゴール4アシスト |
南野拓実選手の歴代背番号は?
在籍チーム | 背番号 |
セレッソ大阪 | 13 |
ザルツブルク | 18 |
リバプール | 18 |
モナコ | 18 |
日本代表 | 8、9、10、13、18 |
南野拓実選手ってどんな選手?人柄やプライベートが分かるエピソードを紹介
負けず嫌い
彼の幼馴染である室屋成が語ったエピソードですが、小年サッカー大会などでPK戦になると、「俺が止める」などと言ってGKに入っていたこともあるそう。普段の戦いぶりから彼が負けず嫌いであることは想像しやすいが、小さいときから恐ろしいほど負けず嫌いだったということを証明するエピソードですね。
ファン想い
南野選手はファンサービスに積極的なファン想いな選手であることで知られています。セレッソ大阪時代には、練習場に駆け付けたたくさんのファン達のサインに応じ、その途中でコーチの呼びかけにより中断されますが、その後また戻ってきてファンサを続けたそうです。リバプール時代にもファンの呼びかけに積極的に反応し、他の選手たちが無言で歩いていく中で彼だけはサインに応じるなど、彼がサッカー選手として一流であり、人気な理由が理解できますね。
サッカー中は熱い男
南野選手がセレッソ大阪時代に、元ドイツ代表のベテランであるカカウ選手に「うっさいんじゃ、ボケ」と発言したことは有名な話です。その他にも相手選手や時には味方選手と言い合いになる場面もあり、サッカー中は常に熱い男として知られています。SNSでは「喧嘩番長」などと言われることもあるほどです(笑)。
それだけサッカーに対して真面目で熱い気持ちを持ってプレーしているという証拠だと思うので、南野選手にはこのまま突き進んで欲しいですね。
まとめ
さて、今日は「歴代最強」と言われる日本代表を牽引する存在として今後に注目が集まる南野拓実選手のプレースタイルについて徹底的に解説してきました。日本のW杯ベスト8進出に期待がかかる中で、日本代表ではベテラン層である彼の活躍からは目が離せませんね。
また、苦しい時期を乗り越え再びその実力を現し始めた彼が、これからどれだけの結果を残していけるのかに注目していきましょう。
では、また。