サッカー日本代表注目選手の一人である中村敬斗選手。若くから海外でスキルを磨き、現在は伊東純也選手と同じフランス1部のスタッドランスでプレーしています。最近では日本代表でスタメンとして起用されるなど、今後の活躍に更なる期待が集まっています。

今日はそんな中村敬斗選手がどんなプレースタイルでどんな選手なのか。活躍の理由なども含めて徹底的に解説してきたいと思います。この記事を読めば「中村敬斗」という選手の全てが分かるでしょう。

中村敬斗選手のプロフィール

Pinterestより引用
名前中村敬斗
生年月日2000年7月28日
身長/体重181cm/75kg
国籍日本
ポジションFW、WG
在籍チームスタッドランス(フランス1部)
中村選手のプロフィール

中村敬斗選手の経歴

Pinterestより引用

千葉県我孫子市出身の彼は、小学生の時は柏レイソルのジュニアユースに所属していました。しかし、バルセロナのようなパスサッカーを目指すチームサッカーに馴染めず、中学時代からは三菱養和SCに所属。ここで、ドリブルなどの個の技術を磨いたそうです。高校2年生の時にはすでに複数のJクラブから注目され、2017年にはJ1リーグのガンバ大阪と仮契約を結びました。

この時彼はまだ高校2年生で、ガンバ大阪がユース以外の高校生と契約を結ぶのは初めてだったそうです。

プロデビュー

2018年からガンバ大阪に入団し、シーズン開幕戦という大切な一戦に途中出場でプロデビューを果たします。その後はプロ初先発や初得点を始め、カップ戦でハットトリックを記録し、ニューヒーロー賞(リーグカップの新人王)を受賞するなど、期待の新人としてその名が知れ渡るようになっていきます。

海外への挑戦

2019年7月、オランダリーグ1部のFCトゥウェンテへの期限付き移籍が発表されます。開幕戦でスタメンデビューし、デビューゴールを決める活躍を見せるなど好調な滑り出しを見せます。ですが、12月ごろから徐々に出場機会が減っていき、ベンチ外となることも増えました。また、新型コロナウイルスの蔓延なども重なり、契約期間を残したままの退団となりました。

その後はベルギー1部のシント=トロイデンVVやFCジュニアーズOO(LASKリンツ)のセカンドチームに移籍するなどしていましたが、思うような結果を残せず、彼にとっては苦しい期間だったのではないでしょうか。

LASKリンツへの移籍

2021年8月、FCジュニアーズOOのトップチームであるオーストリア1部のLASKリンツへの完全移籍を果たします。移籍後から高いパフォーマンスを発揮し、出場機会を増やすと2022-23シーズンにはリーグ戦31試合に出場。14ゴール4アシストの驚異的な活躍を見せます。ここでの彼の活躍がスタッドランス移籍への大きな要因になったと言えるでしょう。

スタッドランスへ移籍

2023年8月、フランス1部のスタッドランスへの完全移籍が発表されます。今後はここスタッドランスでの活躍に注目していきたいですね。同じ日本代表でもプレーする伊東純也選手も在籍しているチームです。

日本代表

2017年、FIFAU-17ワールドカップメンバーに選出されます。決勝トーナメントで敗退するも、4得点を挙げる活躍を見せました。

2023年にはキリンチャレンジカップでA代表デビューを果たします。その後徐々に出場機会も増え、2024年のアジアカップでは先発出場。大事な一戦で得点を決めるなど、彼の名が日本中に知れ渡るようになっていきます。A代表での出場はそこまで多くないですが、今後のサッカー日本代表に欠かせない選手の1人だと思います。

中村敬斗選手のポジション

FWの選手という記載もチラホラ見えますが、最近ではLWG(左サイドのウィング)での起用が多くなり、定着してきたように思います。個人的にも、ここが彼の特徴を最大限に活かせるポジションだと思っています。

中村敬斗選手のプレースタイル

それでは彼のプレースタイルについて解説していきます。

キレのあるドリブル

彼のプレースタイルで一番特徴的なのが、このドリブルです。小学生の時にパスサッカーのチームから個の技術で勝負できるチームにわざわざ移籍しているように、昔からドリブルで勝負することを得意としているようです。

縦にスピードを活かして突破するといったドリブルではなく、カットインで中央に切り込んでいくドリブルを得意としています。細かく繊細なタッチが特徴的で、ドリブル成功率も非常に高いです。右利きですので、相手DFも中村選手のカットインを警戒しているのは試合を見ていてもよく分かりますが、それでもボディフェイントや細かいタッチで相手の位置を少しずらしてシュートを打つなど、警戒していても止められないドリブルが彼の凄さと言えます。

また、サイドだけでなく中央寄りの位置でプレーする場合でもその技術は光ります。ボールの受ける位置や受け方、ワンタッチでDFを剥がすファーストタッチ、そこからの運び方なども抜群に上手いです。これらの特徴もあり、個人的にはトップ下での起用もうまくハマるのではないか、彼の特徴がより活きるのではないかと思う時がありますね。

バイタルエリア付近からのシュート

彼は縦に仕掛けてクロスを上げるというタイプではなく、サイドから中央に切り込んでシュートを狙うといったプレーを得意としているということは先ほどもお伝えしましたが、カットイン後のフィニッシュ(シュート)の精度も高いです。特にバイタルエリア付近からゴールのファーを巻いて狙うシュート技術は日本代表選手の中でもトップクラスなのではないでしょうか。また、このゴールから斜め45度ぐらいの位置(彼が得意とする位置)は敬斗ゾーンと呼ばれることもあるそうです。

ガンバ大阪時代には当時の監督に、最年少ながらこのチームで一番シュートが上手いと絶賛されていたほどです。

スタッドランス移籍前に在籍していたLASKリンツでは、このパターンから得点を量産しており、バイタルエリア付近で彼がボールを持てば期待できるのも納得できますね。アジアカップのベトナム戦でも得意の形からゴールを決めていましたね。

YouTube:DAZN Japanさんより引用

攻守の切り替えが速く、献身的な守備が出来る

彼は攻撃だけでなく、守備でもチームに貢献できる選手です。自分がボールを失った時はもちろん、味方のミスでボールロストした時もすぐに攻守の切り替えを行い、全力で守備を頑張ります。ボールを失ったその瞬間からひと呼吸置く間もなく、守備に切り替えられる切り替えの速さが彼の特徴です。そしてただ取り返しに行くだけでなく、2つ3つとボールを追うことで相手のミスを誘い、再びマイボールにすることが出来たといった場面もよく見かけます。

また、相手のビルドアップ時にもうまくパスコースとスペースを消しながらプレスをかけていますし、もし自分の背後やマークしていた選手が使われた時でもサボることなくプレスバックする姿も印象的です。堅守速攻のサッカーが主流となりつつある現代において、彼のように前線で守備を頑張れる選手の存在はとても大きいと思います。

中村敬斗選手のウィークポイント

では、そんな彼にウィークポイントはあるのでしょうか?

私が考える彼のウィークポイントは、結果(ゴール・アシスト数)だと思っています。シュートスキルや足元の技術は素晴らしいものを持っていますし、彼のポテンシャルからすればもっと得点を量産していてもおかしくないと思いますが、目立った成績(結果)は残せていません。やはり、サッカーは得点を取らなければ勝てないスポーツですので、そういった結果の部分でもっと印象的な選手になってほしいと思います。

中村敬斗選手のプレー集

では、プレースタイルについての解説も踏まえた上で、彼のプレー集をご覧ください。

YouTube:DAZN Japanさんより引用

中村敬斗ってどんな選手?人柄やプライベートを紹介

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彼はその実力とビジュアルの良さから、プライベートについて注目を浴びることがよくありますが、プライベートはあまり公にしないようで、謎が多いことでも知られているみたいです。

日本代表であり、チームメイトの伊東純也選手とは大の仲良し

日本から遠く離れた土地で同じチームとしてプレーする伊東純也選手とは非常に仲が良いようです。中村選手が伊東純也選手とSNSで絡む場面も見られ、仲の良さが伝わってきます。彼が年上の伊東選手をいじることもあるそうで、良い意味で年齢の差を感じさせませんね。また、伊東選手の奥さんからおにぎりをもらうなどのサポートを受けたりと、家族ぐるみでの付き合いなんだそう。

学生時代からサッカー一筋で、海外挑戦を夢見ていた

中学生時代に受けたインタビューで、記者からの「友達とは何をして遊んでいますか?」の質問に、「ほとんど遊ばず、サッカーやってます」と答えたそうです。また、中学時代にはすでに海外へ目を向けていたそうで、プロ入りするまでに海外経験もしていたことから、プロ入りして海外挑戦した時も言語の問題はほとんどなかったそうです。スタッドランス移籍時の記者会見で、当たり前のように英語で話す姿はとても印象的でしたね。

謙虚で常に冷静!?

個人的な彼への印象になりますが、とても謙虚で冷静な性格なのではないかと思います。最近の日本代表での活躍ぶりについても、「自分はラッキーなゴールが多いし、そこまで持ってくるみんなの方が凄いし難しい。まずはみんなに感謝したい」と語っており、結果を出しても威張らず、謙虚であることが伺えます。

また、海外で出場機会がなく苦しい時間を過ごしていたときに、古巣のガンバ大阪から「一度戻ってこないか」との声も挙がったそうですが、「年齢が若いうちに海外で勝負したかったので、戻る選択肢はなかった」と語っているように、どんな状況であっても冷静な判断が出来る選手であることが分かります。

まとめ

さて、今日はサッカー日本代表期待のアタッカーである中村敬斗選手について解説してきました。彼がどんな選手でどんなプレーを得意としているのかお分かり頂けたでしょうか?

近年、サッカー日本代表はW杯ベスト8の壁を前に涙を流してきました。次回のW杯ではその壁を超えることが1つの目標となっています。中村敬斗選手には、「歴代最強」と言われる日本代表を率いる存在となり、日本に初のベスト8進出という結果をもたらしてくれることを期待したいですね。

では、また。

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